Environmental business
環境ビジネス
自社の技術ノウハウの環境ビジネスへの転用
脱炭素をキーにした異業種への展開
再生可能エネルギー活用
【太陽光発電】
固定買取制度による買取は終了し、入札買取も価格・落札の可否リスクを考えると効果的な売電とは言えません。
今後はグリーン電力として需要者のCO2排出削減を目的とした特定売電や取引市場による売電、自家消費型での活用が中心になってきます。
また、性質上発電量の予測は概ね可能ではあるが、昼間の発電が中心であるため利用においては昼夜のバランスを考える必要があります。
その為に蓄電(蓄エネルギー)技術の活用も重要となります。
これらの技術は時間帯別電力取引市場での高単価の時間帯にグリーン電力を売電することを可能とします。
【風力発電】
日本の国土の特質上全国各地に陸上型風力発電所の設置は難しく、徐々に緩和されつつも環境アセスメント調査や安定供給面で不安があります。
現在洋上風力発電にも注目が当たり国等の制作にも支援策が盛り込まれてきています。
【各種バイオマス発電】
食品廃棄物系、木質系等幾つか種類があり地域の特質を生かし普及しています。
どれも発電目的以外の要素(ごみの削減・間伐材の利用と森林保護)もあり、
社会的意義も大きいのですが採算性を確保するためにはその原料の調達が重要となり、
木質系に至っては既に国内の調達だけでは難しくなってきています。今後これらの問題への対策が重要となってきます。
【地熱発電】
日本での地熱資源は多く存在し、その活用には注目されています。
厳格な管理下で活用すれば、昼夜を問わず安定した電力の確保ができます。
現在国立公園等での地熱発電活用に対し規制の緩和も進みだしています。
固定買取制度でも未だ単価も高く設定されており、今後の普及が見込まれます。
水素ビジネス
水素エネルギーとは
CO2を排出することが無く、蓄えることもできるエネルギーとして注目が高く、
原料も水と電気で賄うこともでき、化石燃料等の様に枯渇の心配がないもとしても注目されています。
国の政策でも重要な位置付けとされ、実証実験や地域独自での運用も始まっています。
【活用例】
燃料電池車両
水素を燃料とした発電機で電気を作り車両のモータの動力としたもの
水素エンジン車両
水素を燃料としたエンジンで直接燃やし動力としたもの
火力発電所の燃料の一部として利用
石炭火力発電所等での燃料の一部にアンモニアや水素を混ぜ、発電時のCO2排出を削減する
蓄電(蓄エネルギー)での活用
昼間太陽光発電で発電した余剰電力、電力需要量が少ない時間帯での水力発電、風任せの風力発電等で
安定供給のために一度水素に生成し必要な時に電力として供給する取り組みが進められています。
電力の需給バランス調整で細かな地域割を可能とし、長距離送電による送電ロスの低減や
電力の地産地消、水素の直接利用(水素ステーション)施設の併設利用も期待できます。
【今後の課題】
水素ステーションをはじめとした水素の供給体制の整備と水素生成電力のグリーン化がありますが、
太陽光発電が普及したように需要が増えれば解決することが期待されます。
エネルギーミックス
【様々なエネルギー活用】
これまで「原子力」「火力」「水力」を活用した大規模発電で国内の電力を賄ってきました。
東日本大震災以降原子力発電は従来の様な発電量は賄えず、火力に関してはCO2排出問題でこれ以上の拡大は難しくなっています。
そこで電力では再生可能エネルギー、電力以外の代替えエネルギーも含めた様々なエネルギーを利用状況に合わせて効果的に活用することが必要となってきます。
時間帯別で活用するエネルギーを使い分ける事も有効です。「IT」「IOT」「ICT」「DX」・・・といわゆるコンピュータの世界と制御系技術の発展で複雑な制御は
既に問題ではなく、標準的なものとして活用して行くことも必要となっています。しかしどの様に利用するかの基を考えるのはコンピュータではできません。